はじめまして、shintaと申します。
このブログでは主にボイストレーニングについて考えてることを発信していきます。現在ボイトレをしている方、これからしようか迷っている方の何かの参考になれば嬉しいです。
今回の記事は2016年11月からボイトレ教室に通ってみてわかったことや声の変化について書いていきます。
ビフォーアフター
もう少し太く発声することもできるのですが、今回はあまり負担なく連続して出せる声を選びました。
音域はG4#(mid2G#)〜B4(hiB)、母音は「あ」のつもりで発声しています。
※音域表記がわからない方は音域早見表を参照ください。
まだまだ声の不自由さはありますが、ここまで変わりました。
発声の悩みとボイトレによる効果
元々ボイトレに通い始めた始めたのは以下のような理由からでした。
- 音域が狭い
- 声質が悪い
- 喉がすぐ枯れる
特に音楽活動は行っておらず趣味でヒトカラをしていたのですが、歌う時に「楽しい」より「苦しい」の方が多くなってきたことがきっかけでボイトレを始めました。
それからは自分の声と向き合うことが増え、上記を含めたくさんの課題が見つかりました。
今回はその中から大きく変化を感じられたものを挙げていきます。
音域が広くなった
地声も裏声も上下に音域が広くなりました。また、ただ音として出せる生理的音域だけではなく、安定して歌に使える(連続で発声できる)音域も広がっています。
以前は一般的な男性J-POPのほとんどで地声がサビの音に届いていなかったのですが、現在は最高音がA4(hiA)辺りの曲でも途中で声が裏返らず歌い切れるようになりました。
具体的な変化
- 地声:F2(lowF)〜C5(hiC)→C2(lowC)〜F5(hiF)
- 裏声:B3(mid2B)〜G5(hiG)→D3(mid1D)〜C6(hihiC)
※ここでは声の出し方の分類(声区)を地声・裏声の2種類に分けた場合の「地声」という意味です。また、上記は歌に使える音域ではなく、生理的音域です。
声質がよくなり、表現の幅が広がった
私は自分の声にコンプレックスがありました。
こもっていて、鈍臭くて、一本調子の声・・・
しかし、ボイトレを始めてからは自分の思い描く良い声にだんだん近づいているのを感じます。
また、歌声・話し声問わず人から声を褒められる機会が増え、少しずつ自分の声が好きになりました。
正直ボイトレを始める前まで声質は大きく変わらないものだと思いあまり効果には期待していませんでしたが、今では声質は後天的に変えられると実感しています。
具体的な変化
- 地声は元々の発声バランスと比べて、より声帯が厚くてパワフルな声から、より声帯が薄くて透明感のある声までコントロールできるようになった
- 裏声はスカスカした息漏れの強い声しか出せなかったのが、太くて芯のあるのも出せるようになった
- ほぼ喉頭(のど仏がある部分)の位置が低い状態でしか歌えなかったのが、歌う曲に応じてある程度喉頭位置を変化させたり高い状態で一定に保ったりできるようになった
- ノイズのかかった声(がなり声等)を出せるようになった。
喉のスタミナが付いた
最も歌う時のストレスになっていたのが、カラオケですぐ声が枯れることでした。
5分歌って喉が疲れるから5分休憩・・・これを繰り返して1時間も経たない内に喉に痛みを感じるような状態でした。
しかし現在は休憩無しで1時間歌い続けても喉が枯れることはありません。(限界を超えると声が裏返ることはあります。)
また、私は声を張り上げる歌い方が大好きなのですが、訓練によってどんどん安全に力みなく張り上げることができるようになっています。
スタミナという書き方をしましたが、声帯そのものは鍛えることができないため、声帯周りの筋肉が鍛えられたことで発声時の負担が軽減されたと考えています。
その他の変化
思い付き次第追加していきます。
- 出せる声量の上限と下限が広がった
- 息が長く続くようになった(肺活量が増えたのではなく、息を効率よく声に変換することができるようになった)
- 地声と裏声を滑らかに繋げられるようになった
- 滑舌がよくなった
- 全くできなかった巻き舌ができるようになった
- 全くできなかったホイッスルボイスが出せるようになった
練習メニューについて
※個々人で喉の状態やそれに対して有効なトレーニングは異なります。安全かつ効率よく上達されたい方は優秀なボイストレーナーの指導のもと練習することをオススメします。
通っている教室・参考にしている本
TAKUMI先生(@takumi_voice)の教室に不定期で通っています。(定期的に通えないのは金銭的事情です。)
また、練習方法やボイストレーニングに関する基本的な考え方はこちらの本を参考にしています。
ボーカリストのためのフースラーメソード 驚異の声域拡大をもたらすアンザッツとは?
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初めて購入される方は入門の方が断然わかりやすいのでオススメです。
※黒い本の方はリットーミュージックの公式サイトから付録の音源をダウンロードできます。
練習内容
声帯周辺にある筋肉群の働き方によって生まれる音色を7種類に大きく分けたものをアンザッツと呼び、それら7つの声+αの音色を真似ることで喉の周りにある筋肉を鍛え、声の自由度を高めていきます。
私は比較的地声が強く裏声が弱いタイプだったので、レッスンで教わったエクササイズを中心に裏声の割合を多めにしたメニューを組んでいます。
また、苦手な喉頭位置の高い声であるアンザッツ1やアンザッツ5(↓の参考動画にお手本の声有り)もかなりの時間を割いて練習しています。
参考動画
練習時間
練習時間はきっちり決めてませんが、現在は週2回のカラオケ(各3時間ほど)、それ以外は毎日30分ほど声を出しています。
カラオケではしっかりと声量を出して練習しますが、自宅では小声でできる練習を中心にしています。
また、外でもホームで電車が通過する時等、スキマ時間を有効活用しています。
長期的な目標
端的に言うと、あらゆる声を出せるようになりたいです。
挙げればキリがありませんが、「こんな声を出したい!」と強く思うアーティストは、L’Arc〜en〜Ciel、amazarashi、Dimash Kudaibergen、Lost Horizonなどです。
自分を満足させる声を出すのにあと何年かかるかはわかりませんが、喉を育てるのには時間がかかるので気長に取り組みたいです。
また、カラオケ以外で人前で歌う機会を増やしていき、将来的には楽器を練習して弾き語りを披露したり、バンドを組んでステージに立ったりしてみたいです。
不運が起こらない限りこのブログは継続するつもりなので、これからも温かい目で見守ってください。
最後に
以上、2年間のボイトレ体験談でした。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
まとまりのない記事になりましたが、何か少しでもボイトレ学習者のお役に立てたら嬉しいです。
お返事できるかはわかりませんが、ご質問・ご感想などありましたらTwitterまでお願いします。